マンション管理士になったら、管理組合という特殊な組織との関係はとても大事
マンション管理士の仕事を探す際は、やはり時間をできる限り短縮したいもの。いつまでも仕事が決まらないのでは、せっかく苦労して資格の勉強をした甲斐がありませんね。
ところで、マンション管理士といえばマンションの管理組合のことを常に考えないといけません。そこが、似たような仕事に従事する管理業務主任者との大きな違いです。普通の就職活動をすることも考えられますが、管理組合単位で仕事の有無や内容が決まる……という独特の事情があることをよく踏まえておかないと、うまくいかない可能性が出てきます。
特によくフォローしてほしいのは、マンション管理のコンサルティングをやっている企業ですね。このような企業が求人を出すときが、いちばん仕事にありつくねらい目です。もっとも、そのような企業の数は実はまだそれほど多いとはいえません。マンション管理士を必要としているマンションが全国に無数にある状況なのですが、その管理を促進する仕組みは、まだ足りないという矛盾がある世の中なのです。
そして、首都圏と地方の管理組合の格差も発生している模様ですね。やはり首都圏のほうが、求人を探しやすい状況があるのでしょう。試験に受かる前から、地元のハローワークや人材コンサルティング会社の求人状況等を覗いて、どれくらいチャンスがありそうかチェックしておくほうがよいでしょう。
それでも、最近は全国のマンション(および管理組合)に、マンション管理士を派遣するサービスなどが誕生しています。このようなところで求人を見出そうとすることも悪くないアイデアでしょう。もちろん、住む場所の制限はあるわけですが、そのあたりも含めてどんなマンション管理士としての生活スタイルをつくれそうなのか、なるべく明確なヴィジョンを持つほうがよいでしょう。